5年前に施工させて頂いたI様から再度お問い合わせを頂きました。泣けるほど嬉しいものですね。
前回は石張りのテラスや黒土の入替、植樹など庭の土台となる工事をさせて頂きましたが、今回は隣地境界に木製のラティスを設置し、コンクリートの土留め擁壁の高さを少し高くしたいという2点のご要望でした。久々にお伺いしお庭を拝見させて頂くとまぁびっくり、5年の間に見事なお庭を作ってくださいました。試行錯誤を繰り返してだそうですが、宿根草をメインに、バラや鉢物等が全て計算された配置で彩られていました。お忙しいお仕事もされてお子さんもおられて、庭の世話をする暇が一体どこに?と思いますが、「楽しいので仕事から帰ったらまず庭弄りしています。」とのこと。世話だけでなく植物の生育についてしっかり勉強されているところにまた尊敬を覚えます。そんなI様の大切なお庭ですから、今回の工事でさらにパワーアップして頂くべく臨みました。まずラティスですが、これは奥様がご希望されていたイメージにかなり近いものに。ご希望より若干格子が細かかったですが、木質が上等な割にコストパフォーマンスが良い品だったのでこちらをおすすめさせて頂きました。そして既存のコンクリート擁壁の高さを上げることについてですが、同素材のコンクリートだと既存のコンクリートとの境目にヒビが入ってしまうので却下。ではブロックにして塗り壁をという選択肢もありましたが、これも同様にヒビが入りますし、追々塗り壁が汚れてきたときのメンテナンスも厄介ごとなのでどうかなぁと。塀が境界沿いに長く続いているのでどこまで塗ろうか、という問題もありました。そして辿り着いたのが思い切ってのレンガ。コンクリートとは全く異素材ですが、どう見てもI様の住宅とお庭にはレンガがピッタリです。積むレンガの段数があまりに少ないとコンクリートの印象が勝ってしまい、全体としてのプラス効果にならないので程よくバランスの取れる高さとし、色は奥様のチョイスで決定しました。
2008年のBefore写真からこれほどまでに変化したのは全て奥様の手によるものです。これからラティスにも緑が絡み、さらに華やかな空間のお庭になりそうです。最後には新聞取材のご協力も頂きありがとうございました。また来年も楽しみにしています。本当にありがとうございました。
Design kosaka