設計士の勇田常夫先生が約30年前に建築されたお宅で、この度庭のリフォームをご依頼頂きました。一度の工事に見えますが、3期にわたっての改造工事です。
まずは樹木の追加です。既存でそびえ立っていた立派なイチイ、こちらをご主人様に見立て、その対する位置に奥様に見立てたメイゲツカエデを選びました。艶やかな紅葉が美しい樹種です。また大きなエサンツツジがリビングの前に構えていたので、沿えるようにクロフネツツジとサラサドウダンツツジを仲間に入れました。
その後、第2期工事にはほぼ壊滅状態だった芝を剥ぎ、手入れのかからないよう軟石や那智黒石でペイビングを覆いました。ご主人様は鉢物がお好きな奥様のためにそれらを置く場所をちゃんと作ってくれと。ご夫婦様はなぜか私達の前で仲の悪い素振りをされていましたが、こういった思いやりが節々で見て取れたので嘘ばっかり!と思ってましたよ。
全体的に必要以上の華美な装飾はせずに必要最低限、ですが使う素材は長年使用できるしっかりとした品質のものを、緑はふんだんに、私の理想とする形に限りなく近いエクステリアとなりました。ありがとうございます。
Design kosaka